1記憶の置き場所を決める
多くの AI クライアントは、自分用のメモリーを持っています。Kagura と両方に覚えさせることも、Kagura に集めることもできます。どちらでも動きますが、選び方で後の手間が変わります。
クライアント別の確認ポイント
Claude(claude.ai・Claude Desktop)
- 自身のメモリー
- 「Generate memory from chats」と、過去のチャットを探す「Search and reference chats」。
- Kagura に集めるときの止め方
- 設定 → Your Claude で「Generate memory from chats」を切ります。残すなら Pause、消すなら Reset。1 回のチャットだけなら、「+」→ Memory を切ってから送信します。
- 気をつけること
- Reset は元に戻せません。 Team / Enterprise では組織の設定が優先されます。
Claude Code
- 自身のメモリー
- プロジェクトごとの自動メモリー(
~/.claude/projects/<プロジェクト>/memory/)。 - Kagura に集めるときの止め方
/memoryのトグルを切るか、環境変数CLAUDE_CODE_DISABLE_AUTO_MEMORY=1を設定します。- 気をつけること
- 止めても CLAUDE.md はそのまま読まれ、貯まったメモも残ります。戻すのはトグル一つです。
ChatGPT
- 自身のメモリー
- Memory(保存したメモリー、チャット履歴の参照、連携アプリの内容)。
- Kagura に集めるときの止め方
- 設定 → Personalization → Memory。「Reference saved memories」を切ると、履歴の参照も止まります。1 回だけなら Temporary chat を使います。
- 気をつけること
- 履歴の参照を切ると、履歴から作られた記憶は 30 日以内に削除されます。 表示される項目はプランや地域で異なります。
Codex(CLI・IDE 拡張・デスクトップ)
- 自身のメモリー
- ローカルの memories(
~/.codex/配下)。既定ではオフです。 - Kagura に集めるときの止め方
- 既定のままなら何もしなくて構いません。オンにしているなら
config.tomlの[features]でmemories = false、チャット単位は/memoriesで切り替えます。 - 気をつけること
- 併用するなら
memories.disable_on_external_context = trueで、MCP ツールを使ったチャットを記憶の生成から外せます。
Cursor
- 自身のメモリー
- Memories 機能はバージョン 2.1.17 で廃止されました。
- Kagura に集めるときの止め方
- 不要です。
- 気をつけること
- 残っているものは「Export memories」で
.mdcに書き出し、Rules に移せます。
Hermes Agent
- 自身のメモリー
~/.hermes/memories/のMEMORY.mdとUSER.md(セッション開始時に読み込み)。- Kagura に集めるときの止め方
config.yamlでmemory.memory_enabledとmemory.user_profile_enabledの両方をfalseにします。- 気をつけること
- 外部プロバイダーは既定で併用になります。片方だけ
falseにすると、memory ツールは残ります。
OpenClaw
- 自身のメモリー
- ワークスペースの
MEMORY.md、日付ごとのノート、memory-core の検索と dreaming。 - Kagura に集めるときの止め方
memory.search.enabled: falseで検索を、plugins.entries.memory-core.config.dreaming.enabled: falseで dreaming を止めます。- 気をつけること
openclaw memory resetはファイルを残します。
メニュー名や設定キーは、各サービスの公式ドキュメント(2026 年 11 月時点)によります。表示が違うときは、各サービスのヘルプをご確認ください。
2いまあるメモを Kagura へ移す
クライアント側に貯まったメモは、そのまま Kagura に移せます。全部を一度に移すより、今も有効なものだけを選んで移す方が、あとで探しやすくなります。移す前に一覧で確認し、プロジェクトごとのコンテキストに入れてください。
Claude Code
メモは ~/.claude/projects/<プロジェクト>/memory/ にあります。MEMORY.md が索引で、各トピックは別のファイルです。
~/.claude/projects/<プロジェクト>/memory/ にある MEMORY.md と各トピックのファイルを読んで、今も有効なものだけを Kagura Memory に記憶して。1 件ずつ、要点と理由、分かれば日付を付けて。古いものや重複しているものは、保存する前に一覧にして確認させて。
作業ディレクトリの外にあるファイルを読む前に確認を求められたら、承認してください。 <プロジェクト> は実際のフォルダ名に置き換えます。
Codex
メモは ~/.codex/memories_v2/(古い環境では ~/.codex/memories/)にあります。既定ではオフなので、無いこともあります。
~/.codex/memories_v2/ にあるメモのファイルを読んで、今も有効なものだけを Kagura Memory に記憶して。1 件ずつ、要点と理由、分かれば日付を付けて。古いものや重複しているものは、保存する前に一覧にして確認させて。
作業ディレクトリの外にあるファイルを読む前に確認を求められたら、承認してください。
Hermes Agent
メモは ~/.hermes/memories/ の MEMORY.md(エージェントのメモ)と USER.md(あなたのプロフィール)にあります。
~/.hermes/memories/ の MEMORY.md と USER.md を読んで、今も有効なものだけを Kagura Memory に記憶して。USER.md の内容は私についての事実と好みとして、MEMORY.md の内容は決定やノウハウとして分けて。古いものや重複は、保存する前に一覧にして確認させて。
作業ディレクトリの外にあるファイルを読む前に確認を求められたら、承認してください。
OpenClaw
メモはワークスペース(既定 ~/.openclaw/workspace)の MEMORY.md と、memory/ 配下の日付ごとのノートにあります。
ワークスペースの MEMORY.md と memory/ 配下のノートを読んで、今も有効なものだけを Kagura Memory に記憶して。1 件ずつ、要点と理由、分かれば日付を付けて。日付ごとのノートからは、決定と事実だけを拾って。古いものや重複は、保存する前に一覧にして確認させて。
日付ごとのノートは量が多いので、最近の数週間分から始めると確認しやすくなります。
Cursor
Memories 機能は廃止されています。残っているものは、コマンドパレットの「Export memories」で .mdc ファイルに書き出せます。
書き出した memories.mdc を読んで、今も有効なものだけを Kagura Memory に記憶して。1 件ずつ、要点と理由を付けて。古いものや重複は、保存する前に一覧にして確認させて。
書き出したファイルは、開いているプロジェクトの中に置くと読めます。ファイル名は実際のものに置き換えます。
Claude(claude.ai・デスクトップ)
Claude は、覚えている内容の要約を設定画面(設定 → Your Claude)で見せてくれます。残したい項目をコピーします。
以下は、これまで Claude のメモリーが覚えていた私の情報です。今も正しいものだけを Kagura Memory に記憶して。好みと事実は分けて、決まりごとはピン留めして: (ここに貼り付け)
件数が多いときは、20 件くらいずつに分けると確認しやすくなります。
ChatGPT
設定 → Personalization → Memory の一覧(Manage または Saved memories)から、残したい項目をコピーします。
以下は、これまで ChatGPT のメモリーが覚えていた私の情報です。今も正しいものだけを Kagura Memory に記憶して。好みと事実は分けて、決まりごとはピン留めして: (ここに貼り付け)
件数が多いときは、20 件くらいずつに分けると確認しやすくなります。
そのほか
いま使っているツールのメモリー画面やファイルから、残したい項目をコピーします。
以下は、これまで別のアシスタントが覚えていた私の情報です。今も正しいものだけを Kagura Memory に記憶して。好みと事実は分けて、決まりごとはピン留めして: (ここに貼り付け)
ファイルを読めるクライアントなら、「<ファイルのパス> を読んで」から始めても構いません。
移したあとに
このプロジェクトについて覚えていることを一覧にして。重複や古いものがあれば教えて。
移した結果を見直し、要らないものは「忘れて」で消せます。
3セッションの始めと終わり
始めに前回の状態を読み戻し、終わりに決めたことを残す。この往復が、記憶を育てる一番の近道です。
始めに
前回の続きから始めて。ピン留めした決まり、近づいている予定、前回から変わったことを読んで。
ピン留め・予定・変更をまとめて読み戻せます。
終わりに
今日決めたことを理由ごと記憶して。次回に持ち越すことがあれば、それも。
次のセッションが続きから始まります。
- Claude Code 用のプラグインを使っている場合は、セッションの開始時に既定のコンテキストが知らされ、
/kagura-memory:session-startと/kagura-memory:session-summaryが同じことをします。保存する候補を一覧で示し、残すものを選べます。 - ピン留めは少なく。常に効いてほしい決まりだけにすると、毎回読み戻す量が増えすぎません。
4覚えさせ方
- 決めたことは理由とセットで。「請求サービスのデータベースは PostgreSQL にした、と記憶して。理由は……」と頼むと、次のセッションは決め直しではなく続きから始まります。
- 毎回効かせたい決まりはピン留め。「このプロジェクトの決まりとして記憶して、毎回最初に読み込んで:金曜日にはデプロイしない」。
- 期日のあることは日付ごと。「11 月 21 日が締切、と記憶して」と日付を添えると、「次に何がある?」で時期に合わせて浮かび上がります。
- プロジェクトごとにコンテキストを分ける。仕事とプライベート、プロジェクト A と B を分けると、検索の邪魔になりません。
5聞き方
- 理由ごと聞く。「なぜそう決めたんだっけ?」と聞くと、結論だけでなく、保存してあれば検討した選択肢も戻ってきます。
- 見つからないときは、名前や言葉を添える。「〇〇について、キーワードで探して」と頼むと、別の探し方を試せます。
- 変化を聞く。「先月からどれくらい変わった?」のように、推移として記録した数値はそのまま聞き出せます。
- Kagura を使ってくれないときは、「Kagura Memory で」と一言添えます。
6どのくらい思い出せるか
どのくらい思い出せるのか、何にいくらかかるのかは、ベンチマークのページにまとめています。測り方も載せています。
7よくある質問
Claude Code の自動メモリーを切っても大丈夫?
大丈夫です。切っても CLAUDE.md はそのまま読まれ、貯まったメモもディスクに残り、/memory のトグルで戻せます。Kagura を記憶の置き場にするなら、切ると一か所にそろいます。
ChatGPT や claude.ai のメモリーは切るべき?
切らなくて構いません。個人の好みを覚える層で、Kagura と併用できます。一本化したいときの設定は上の表にあります。ChatGPT で履歴の参照を切ると、履歴から作られた記憶は 30 日以内に削除され、Claude の Reset は元に戻せない点に注意してください。
以前のメモは Kagura に移せる?
移せます。ファイルを読めるクライアントなら読ませて保存し、チャット製品なら項目をコピーして貼り付けます。今も有効なものだけを選び、保存する前に一覧で確認してください。クライアント別のプロンプトは上にあります。
両方のメモリーをオンのままにすると、どうなる?
動きますが、同じことが二か所に入り、どちらが新しいか分からなくなります。役割を分けるか、同じことを両方に覚えさせないようにします。
Kagura はどのくらい思い出せる?
ほかの方式と比べた正答率とコストは、ベンチマークのページに測り方とあわせて載せています。